

枕の必要性について
市販の枕が高すぎて使っていない
お客様との対話の中で、よく耳にするのが「市販の枕が高すぎて、使っていない」という事実。高すぎて首が痛いなら、枕はない方が良いのか…。残念ながらそれは違います。
ストレートネックとは
枕を使っていないという方でストレートネックの症状を訴えている方は多く、枕を使わないことによる弊害ははっきりしています。まず、私たちの首の骨【頚椎】はゆるやかにSの字を描いています。
そして椎間板といわれるクッションの役目になる軟骨と、だいたいこの2つでボーリングの玉ほどの重い頭を支えているわけですが、ストレートネックはこの支えの役目を、椎間板だけで補わなくてはならないという事。
その為に肩こり、首こり、腰痛、ひどくなると椎間板ヘルニアや狭窄症に発展することになり得るわけです。
枕の重要な役割
日中の活動中にたまった脊椎への負担は、よる就寝中がいちばん回復するとされています。枕はその回復をうながすツール。首の負担を減らし、回復のための重要な役割を担ってくれます。そのためにも、大事なのは枕が身体にきちんとフィットしているという事。S字カーブをきちんと支えられていれば、肩や首の痛みが消えているという日が来るのも夢ではありません。
人の身体の中心を支える頚椎というのはそれほど重要なのです。

枕をオーダーすることの意味
人の身体は千差万別。サポートするためのはずが、かえって首を痛めてしまうこともあります。それが先程の市販の枕が合わないというもの。
枕は身体の形にそってこそ能力を発揮するものであって、「とりあえず形だけ」の枕は、あってもなくても無意味ということです。
普段なにげなく身体に乗っている頭ですが、後頭部が丸い方平らな方(俗に言う絶壁ですね)、首が長い・短い、はては肩が広い・狭い、まで大きく関係してきます。それだけではありません。年齢・症状・環境など実にさまざまな要因によっても左右されるのです。
ここにこそ、既製品が合わないという理由があり、まくらをオーダーメイドすることの意味があります。そして私たちは、「技術がなければ本当のオーダーメイド枕を作ることは不可能だ」と痛感しております。
オーダーメイド枕、良し悪しの差
同じものはつくれない。それがオーダーメイド枕
最近そこここで「オーダー枕」という看板を目にするようになりました。当店でも「〇〇のオーダー枕と一緒かなと思ってた」と言われることがあります。では、ひとくくりにオーダーメイドまくらと言って同じものが作れるかと言うと、奇妙な事にこれが全く違うものが出来上がっていたりするのです。オーダーメイド枕でも合わない理由
実際あるお客様より、他所でお作りになった枕を当店にお持ちになり、どうにかしてほしいとの依頼をされたことがあります。残念ながら他所とは材質が違うため、お受けすることは出来ませんでしたが、なぜオーダー枕にも関わらず合わないのか、その理由については解析させていただきました。仰向きにも横向きにも頚椎部分がサポートされておらず、さらにはご本人には高すぎる事が判明。結局当店にて枕を新調される事になりました。測定器だけでは測れない部分を大切に
他所のオーダーシステムにも10年保証が付いていたにも関わらず、なぜ利用されなかったのか…。問題はシステムそのものや保証等のサービスではなく、あくまで「作り手の技術・知識・経験によって仕上がりが大きく変わる」という点です。「ストレートネック」「無呼吸症候群」「ヘルニアの兆候がある」「原因が枕が合わないせいだけではない」など測定器だけでは推しはかれない、奥深い部分が理解できないとオーダーメイドも既製も何ら違いはないといえるでしょう。オーダーメイド枕ができるまで
No1.はかる
カウンセリング
まずは入念なカウンセリング。寝つけないや腰がだるいなど、気になる点は何でもお聞かせ下さい。
その後、身体のラインを仰向き横向き二方向で測定。当店では西川リビングが開発したオリジナルの測定器を使用し、理想的な寝姿勢を見つけるために後ろと横からの二方向を想定し、写し取っていきます。
測定結果
こちらが測定の結果。洋服や靴をオーダーするのと同じように、この採寸したデータが非常に大切な資料となります。背中の出た方、肩幅の広い方、それぞれの身体のカタチを正確に知ることで、必要な高さの数値が打ち出されます。
体圧分布測定
次に行うのは体圧分布の測定。体圧と身体のどの部位に負担がかかりやすいかということ。特殊なシートの上に寝ていただき測定します。負担がかかる部位は人によって異なります。
測定結果
体重が重い軽い、姿勢や骨格で、どこにどのように圧力がかかるかをお調べすることで、身体への負担を目で見て、確かめていただくことができます。この測定結果をもとに、身体のどの部分を支えることが出来れば負担が軽減するかということも、同時にお調べすることができるわけです。
No2.つくる
いよいよ制作に
まずは入念なカウンセリング。寝つけないや腰がだるいなど、気になる点は何でもお聞かせ下さい。
その後、身体のラインを仰向き横向き二方向で測定。当店では西川リビングが開発したオリジナルの測定器を使用し、理想的な寝姿勢を見つけるために後ろと横からの二方向を想定し、写し取っていきます。
枕の中材
枕に詰める中材は全部で5種類。柔らかいワタ素材から、しっかりとした支え感のある素材まで、お好きな硬さをお選びいただけますが、どれを選んだらいいのか分からないという方には、カウンセラーからのオススメをご紹介いたします。
(カウンセリング上でのおすすめですので、いつも同じ素材とは限りません。)
No3.合わせる
寝心地チェック
枕が完成したらまずは実際に寝心地をチェック。首の角度は正しい位置にあるか、頚椎のと枕の間に空きはないか、呼吸がしやすいか、少しでも不備あるようでしたら長年の経験と知識に基づき、お客様のこれまでの姿勢や症状を考慮しながら高さの調整をします。
さらなる睡眠環境の改善へ
この時に注意しなければならない点は、使用する敷き寝具によってせっかくのオーダーメイド枕が左右されてしまうこと。そのため最初に必ずお使いの敷き寝具についてお伺いし、なるべく近い環境での調整を行います。

オーダーメイド枕ご購入の注意
あくまで枕は補助寝具
ほとんどのお客様が枕と敷き寝具は別個の存在であると意識されているようです。しかし実際は首と背中はつながった状態であり、枕自体も敷き寝具の上に置かれてます。
枕を変えれば全てが変わるかのように思われがちですが、実際に当店にいらっしゃるお客様の睡眠環境をお伺いしていると、肩こりや腰痛の原因が敷寝具にあるケースが非常に多いのです。敷き寝具に原因があるとすれば、枕をどのように調整しようと、結局は問題解決にならないという場合があります。
カラダへの負担を軽減するためには、枕と敷寝具両方の環境が必要です。
オーダーメイド枕についてのよくあるご質問
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- オーダーメイド枕はいつ出来上がりますか。
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- オーダーメイド枕は当日お持ち帰りいただけます。
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- オーダーメイド枕は測定したら、必ず購入しないといけないのですか。
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- 測定のみでも大丈夫です。測定は無料ですので、お気に召して頂けましたらご購入下さい。
後日改めてご連絡いただいてもお渡しすることが出来ます。
- 測定のみでも大丈夫です。測定は無料ですので、お気に召して頂けましたらご購入下さい。
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- オーダーメイド枕は洗濯できますか。
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- はい、洗えます。だたしベース層(ウレタンフォーム)は洗えません。ベース層をはずしていただければ、中材(素材)が入ったままで洗濯できます。洗濯の方法は、手洗い、または洗濯ネットに入れて洗濯機の「弱水流コース」をお選びください。乾燥機は、高温のために中材が変形する恐れがありますので、ご使用にならないでください。また、お誕生日月の方にバースデーカードとして当店でのお洗濯のご案内を差し上げております。少しお日にちを頂きますが、よろしければご利用下さい。
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- お店まで行くのが面倒ですが、電話やネットで注文できないのですか?
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- 申し訳ございませんが、店頭での販売のみとなります。オーダーメイドまくらは、お客さまの体型を測定してまくらの高さを決めるため、店頭での測定とフィッティングをお願いしています。
