いつもお世話になっているI様がご来店くださいました。
今回のご相談は、いつもの寝具選びとは少し違う、とても特別なものでした。
「お釈迦様に奉納するお布団を作ってほしい」
詳しくお話を伺うと、京都府亀岡市にある穴太寺(あなおじ)へ奉納されるお布団とのことでした。
お布団でお休みになる「なで仏」
穴太寺は、西国三十三所観音霊場の第21番札所として知られるお寺です。
本堂には「なで仏」と呼ばれる釈迦如来涅槃像が安置されています。自分の身体の悪いところと同じ部分を撫で、その手で自分の身体を撫で返すと病気平癒のご利益があると伝えられ、長く信仰を集めています。
そして、このお釈迦様は横になられ、お布団を掛けられたお姿で親しまれています。
普段は、お客様が毎晩気持ちよく眠るためのお布団をご提案している私たち。
まさか今回は、お釈迦様がお休みになるためのお布団を選ばせていただくことになるとは。
寝具屋として、とてもありがたいご縁です。
お選びいただいたのは「真夏のサンタクロース」宮崎さんの一品
今回I様にお選びいただいたのは、私たちが「真夏のサンタクロース」と呼んでいる宮崎さんが手掛けた一品です。
天然素材ならではのやさしい風合いと、上品で落ち着いた仕上がり。
華美に飾り立てたものではありません。
けれど、触れて、見ているうちに、じんわりと良さが伝わってくる。
そんなお布団です。
寝具は、値段やスペックだけでは語れません。
素材を選び、手を掛けて作り、その一枚を使う方のことを考える。
今回は、そのお布団がお釈迦様へのご奉納に選ばれることになりました。
寝具屋をしていると、こんなご縁にも出会えます
毎日お店に立っていると、本当にさまざまなご相談があります。
ご自身の眠りのためのお布団。
ご夫婦の新しい寝床。
お子様のためのマットレス。
そして今回のような、大切な場所へ奉納するためのお布団。
寝具屋を続けているからこそ巡り会えた、忘れられないご注文のひとつになりました。
数ある寝具店の中から、ふとん工房かわむらを思い出していただき、そして大切なご奉納のお布団をお任せいただけたこと。
I様、このたびは本当にありがとうございました。
お布団が京都・穴太寺へ渡り、これから長く大切に使っていただけることを願っています。
一枚のお布団から、気持ちいい眠りを。
毎日使う寝具から、今回のような特別なお布団まで。
ふとん工房かわむらは、ただ商品を並べて販売するだけではなく、「誰が、どんなふうに使うのか」まで考えながら、一枚一枚をご提案していきたいと思っています。
これからも、寝具を通じていただく一つひとつのご縁を大切に。
眠ることが楽しみになる寝床を。
和歌山の「快眠の楽園」、ふとん工房かわむらでお待ちしています。



