先日、オーダーまくらの調整にお越しいただいたKさま。
いつものようにまくらを調整しながら、最近の眠りや寝具についてお話を伺っていました。
すると、どうも気になることが。
長年お使いになっているベッドマットレスがかなり古くなり、へたりが出ているとのことでした。
そして、どうやら以前のように気持ちよく眠れていないご様子。
まくらの調整でご来店いただいたのですが、お話を聞いていくと、見直した方がよさそうなのはまくらだけではありませんでした。
「まくらが合わない」と思ったら、原因はマットレスかも?
朝起きたときに身体がスッキリしない。なんとなく寝姿勢が落ち着かない。
そんなとき、
「まくらが合っていないのかな?」
と思われる方は多いと思います。もちろん、まくらの高さや形が合っていることは大切です。
でも、まくらだけを調整すればすべて解決するとは限りません。
身体の大部分を支えているのは、その下にある敷ふとんやマットレスです。
長年使ったマットレスにへたりが出て身体をきちんと支えられなくなっていれば、まくらだけを合わせても寝姿勢が安定しにくい場合があります。
だから当店では、まくらを調整するときにも、
「今、どんなマットレスで寝ていますか?」
「何年くらい使っていますか?」
「最近、寝心地に変化はありませんか?」
といったことまでお聞きすることがあります。寝具は一つひとつバラバラではなく、まくらからマットレスまで全体で考えることが大切だからです。
実際にいろいろな寝心地を試していただきました
Kさまにも、店内でいろいろな寝具に実際に横になっていただきました。硬めがいいのか。
少し柔らかさがある方が身体になじむのか。
寝具選びで大切なのは、単に
「高反発だからいい」
「硬いから身体を支えてくれる」
と決めつけないことです。同じ「高反発」と呼ばれるマットレスでも、寝たときの感触は製品によって違います。
そして、体型や寝姿勢によっても感じ方は変わります。
だからこそ、できれば実際に横になって確かめてほしいと思っています。
Kさまがお選びになった高反発マットレス
いろいろ試し寝していただいた結果、当時Kさまにおすすめしたのが、高反発マットレスの「マーブル」でした。「高反発マットレス」と聞くと、
カチカチに硬いマットレス
を想像されるかもしれません。
でも、このマットレスは高反発でありながら、ただ硬いだけではなく、ほどよい柔らかさを感じられる寝心地が特徴でした。
身体を支えることと、気持ちよく横になれること。
寝具は、この両方のバランスが大切だと思います。
マットレスだけで終わらせない。敷パッドも大切です
そしてKさまには、マットレスと合わせてウールの敷パッドもお使いいただくことになりました。当店がマットレス選びと同じくらい大切に考えているのが、身体とマットレスの間に何を使うかです。
眠っている間、人は汗をかきます。
そこで羊毛が持つ吸湿性などを活かし、寝床内の湿気対策を考えるのがウールの敷パッドです。
また、身体とマットレスの間に適切な敷パッドを組み合わせることで、マットレスに直接寝る場合とは寝心地も変わります。
マットレスだけを選んで終わり。
ではなく、
マットレス+敷パッドまで含めて寝床を考える。
これが当店の寝具選びです。マットレスの「へたり」はありませんか?
毎日同じマットレスで寝ていると、少しずつ変わっていく寝心地には案外気づきにくいものです。でも、
「買った頃より腰の辺りが沈むようになった」
「朝起きると身体がスッキリしない」
「寝返りしにくくなった気がする」
「最近なんとなく寝心地が悪い」
そんな変化があれば、一度現在の寝具を見直してみてもいいかもしれません。
そして、いきなり新しいマットレスを買う必要はありません。
まずは今どんな寝具を使っていて、何が気になっているのか。
そこから一緒に考えましょう。
「売れているマットレス」より「自分に合うマットレス」
インターネットを見れば、「おすすめマットレス○選」
「高反発ならこれ!」
といった情報がたくさん出てきます。
でも、寝る人の身体は一人ひとり違います。
体型も違えば、寝姿勢も違う。
好みの寝心地だって違います。
だから、誰かにとって最高のマットレスが、自分にも最高とは限りません。
ふとん工房かわむらでは、実際に寝ていただきながら、身体や寝姿勢、現在お使いの寝具などを確認して、寝具選びを一緒に考えています。「今のマットレス、もう替え時かな?」
「高反発と柔らかいマットレス、どっちが合うんだろう?」
「まくらを合わせても、なんとなく眠りにくい」
そんな段階でも大丈夫です。
買うものを決めてから来る必要はありません。
まずは寝て、比べて、相談してみてください。Kさま、このたびはありがとうございました。
新しいマットレスとウールの敷パッドで、心地よくお休みいただければ嬉しく思います。



